網で湾内に回遊するトウゴロウイワシを一網打尽、一網でザル一杯に掬う
ようやく夜の気温が30度を下回り、キャンプ向きの気温になり始めた。2週連続の三連休明けだから海岸も空いてきただろう。いつもの浜宴会メンバーを招集する。
今夜は大潮。夜の10時半に干潮。潮位の下がった広い岩場と砂地混じりの海岸散策は生物の宝庫で楽しい。
網を片手に、ヘッドライトをおでこに。滑らないように海岸を徘徊する。沖まで浅い。小さな入江状の岩の裂け目を覗くと小魚の群れがいる。
群れが入江の外に逃げないように網を沖側から夜の海面に差し入れる。ヘッドライトを小魚の群れに当てるとにわかに海面がバシャバシャっと活気づいた。
すかさず網を走らせる。入った!群れの半分以上を網ですくい取り、銀色に輝く小イワシの群れをザル一杯に捕獲。
調べたらトウゴロウイワシという体長5-10cmの小さな青魚だ。海面を群れで移動することが多いという。まずは醤油で刺身の味を確かめて、七輪での調理方法を考える。
トウゴロウイワシの刺身(食べ方)
- ザルに盛られた山盛りのトウゴロウイワシ。カタクチイワシのような細かいウロコは浮いていないので、海水でザバザバと洗い流してそのままアウトドアテーブルにザルごと置く。
- マイ小皿に手でひとつかみ、小山に盛り付ける。
- 生姜をすりおろして、たっぷり目にのせる。醤油をたらりと一振り。
- 生姜たっぷりのトウゴロウイワシを5-6匹まとめて口に放り込む。
内臓や頭も付いたままなのでほろ苦い。獲れたての身は非常に甘く細い背骨ごとかじると甘い。ほろ苦さは身の甘さを引き立てて、いじらしい大きさのイワシがとても印象的な味わいだ。
漬けトウゴロウイワシの蒸し焼きレシピ材料
材料(4人分) | 分量 |
トウゴロウイワシ | ザル一杯 |
醤油 | 適量 |
七輪の火力 | 強火 |
アウトドア度 | ★★★★★ |
調理時間 | 10分(漬け時間を除く |
漬けトウゴロウイワシの蒸し焼きレシピ(作り方)
- トウゴロウイワシを網か釣りで捕まえる。一般流通していない。
- 刺身で味わったあとは残りをジップロックに入れて一晩醤油で漬け込む。お椀一杯のトウゴロウイワシに醤油こさじ一杯。
- 七輪の火力を強火にしてスタンバイ。
- アルミホイルにトウゴロウイワシを入れて、包み込んで蒸し焼きにする。
- もしくはコッヘルにトウゴロウイワシを入れて、アルミホイルで蓋をして蒸し焼きにする。目安は五分間。
醤油に漬け込んだ後でもまだきれいなイワシ肌。
蒸しあがったトウゴロウイワシは銀色と青色の輝きを失い、あまり旨そうには見えない。
蒸し焼きになったトウゴロウイワシ、いざ実食!
刺身のときのこりこり感や背骨のぱりぽりした食感から、加熱したイワシ独特のキメの細かい柔らかさだ。
ワタのほろ苦さも和らぎ、イワシの旨さだけが一晩漬け込んだ醤油に包まれている。小さいイワシにぎゅっと詰め込まれた旨みを堪能しながら、次の干潮のスケジュールをスマホで確認、次回は網を二つ持ってきて挟み撃ち作戦だ。