カニの七輪料理を目一杯食べる冬キャンプ新年会
毎年一月中旬、成人式の連休はたっぷりと着込んで、寒い海岸で冬キャンプを楽しむ。雪の降る年もあった。風速10メートルを超えて北風にテントが斜めにひしゃげていることもある。
それでも冬の海岸は人が少ないので、夜通し大騒ぎをする我々のメンバーには真冬のキャンプがよい。新年会を兼ねたキャンプなので七輪食材は金を惜しまず豪華に用意する。水産会社に勤める友人が用意するのは生のタラバガニなのだ!
七輪レシピと言うには焼くだけのあまりに簡単な調理だが、焼きすぎてはおいしさが半減してしまう。殻の剥き方や下準備のコツを参考にして、最高においしい焼きカニ料理を堪能しよう。
生タラバガニの解凍方法
船上で急速冷凍されている生タラバガニの足はカチンコチンに凍っている。七輪で焼く際に食べやすいよう半分殻をむくために、流水で半冷凍にする。海岸キャンプなので海水をざばっと発泡スチロールに入れてカニ足を浸す。
カニ足の表面に薄く張っている氷がとれて、カニの関節が少し柔らかく動けば解凍完了。解凍されたタラバガニの身はとても柔らかい。解凍時間が長すぎるとハサミで剥いているときに身がくずれてしまうのでこまめに解凍状況を確認することが大事。
七輪で焼きやすい生タラバガニの殻剥き
炭火で焼くのでタラバガニの殻もアツアツになる。焼いてから剥くと身が冷めてしまうので、あらかじめ殻を半分切り落としておく。
植木の剪定に使う、剪定バサミが固いカニ殻もさくさくと切れるので、カニ料理用に是非用意してほしい。足の側面、両サイドに切り込みを入れてカニ殻をはがすように剥く。
生タラバガニの七輪でのおいしい焼き加減
- 七輪の炭火は強火に準備する。たっぷり目の木炭が真っ赤に熾きている状態で焼き網をのせる。
- 生タラバガニの足の殻がついている側を下にして、七輪の上に並べる。
- カニの殻が少し焦げてくるとカニの香ばしい匂いが漂い始める。カニの身と殻の隙間からじゅくじゅくとカニの汁が溢れ出てきたらカニ足をひっくり返す。
- 30秒から1分ほど身のほうを焼いたら出来上がり。
- お皿に移してお箸を身の隙間に滑り込ませる。つるりと身がカニ殻から外れるので、そのまま頬張る。レモンを少し絞ってもまたうまい。
カニは鮮度保持のため、茹でてから冷凍されている商品が多い。調理仕立てを食べるには生のカニ足を用意したい。七輪の強火で一気に加熱するので、太いカニ足がよいのだ。贅沢な食材、生のタラバガニの焼き立てはカニの汁、焼いた殻からついた香ばしい香り、柔らかなカニの身をすべて味わい尽くすことができる素晴らしい七輪料理だ。