まるで高層タワー　角切りベーコンを七輪で炙る

厚切りを超える、ブロックベーコン炭火焼き。七輪の焼き網に立つベーコンタワー。カロリーなんか気にしない。ベーコンエッグのような薄切りベーコンじゃない。圧倒の極厚を楽しめ！ベーコンの脂が燃えてさらにベーコンの燻製を促す、ベーコンが主役の七輪簡単ベーコンレシピだ。

 

バーベキューに最適なベーコンの種類

売り場でベーコンに値段の差があることに気がついた。安いと脂が少ない部位のようだ。そう、実はベーコンには種類がある。

肉の旨みをじっくり楽しむことができるが、 ぱさつき感のあるモモ肉や肩ロースのベーコン。写真のように「肉脂肉脂肉」と三枚の豚肉の層の間に脂があるのが、豚バラ肉、またの名を三枚肉という。

ベーコンはやっぱり豚バラベーコンがいい。焼くと脂が柔らかく溶け出す。薄切りをフライパン弱火でじっくり焼くと、溶けた脂で赤身をかりかりに焼き上げるカリカリベーコンもうまい。だが、今日は厚切りなんか目じゃない。ブロック丸ごとを焼き上げるベーコンだ。

 

材料（4人分）	分量
豚バラベーコンブロック	1キロ
粗挽き胡椒	適量
キムチ	適量
七輪の火力	中火
アウトドア度	★★★★★
調理時間	10分

七輪豚バラベーコンレシピの調理方法（焼き方）

1. 豚バラベーコンブロックを五センチ角以上の大きさにカットする。
2. 七輪は弱火から中火でじっくり焼き上げる。
3. あとはベーコン炭火焼き写真を見ながら楽しみ方を説明しよう。

こうして上下にかりかりに焼き上げたら、ベーコンタワーを倒して、側面も焼き始める。脂が溶け出すから焦がさないように注意だ。

 

ほら、ブロックベーコンタワーの側面もかりかりに焼けてきた。脂が溶けてあふれ出す。そろそろ食べ頃だ。好みで黒胡椒の粗挽きをかけて、丸ごとかじりつこう。

 

割り箸の先をナイフで削って尖らせる。ぐさっ、ずぶずぶと差し込んで。三枚肉を貫通するように上下を貫く。こうしないと柔らかくなった脂身のところがかじりついたときにはがれてしまう。

　さあ、準備はいいか？

 

ぐわしっ！あぢぢぢ。はむっ！もぐもぐもぐ。　　ぐわし！

 

もう一個のブロックベーコンタワーが焼き上がる。まんべんなく火の入った最高の焼き上がりだ。この３Ｄな感じがいい。テレビの３Ｄなんか相手じゃない。３Ｄメガネがなくても立体的だ。

 

一通りベーコンタワー３Ｄを堪能したら、ナイフで焼きあがったブロックベーコンを厚切りにカットする。切れ味のいいナイフをさりげなく出す。

 

ナイフの刃先はベーコンの脂でべとべとになり、七輪の炭に落ちた脂がじゅじゅうと音を立てながら厚切りのベーコンを燻す。ベーコンの燻製なのだ。

 

とろとろのベーコンの脂を頬張り、冷たい缶ビールを何本もぶしゅっと蓋を開けて、喉の奥に流し込む。程よい酸味の古漬けキムチを厚切りのベーコンにのせて食べるのもたまらない。

 

僕もう一個食べる。

 

さ最後の最後まで気を抜かずにベーコンを丁寧に焼き上げる。焼き網にも脂がすっかり馴染んでいるから、焦げ目も網目がくっきり浮き出て美しい。

 

さあ、こいつが最後のブロックだ。これでもか。これでもか。というほど黒胡椒の粗挽きをなんべんもかける。七輪ブロックベーコンブラックタワーで仕上げのビール。