定番!丸い七輪の使い方。鍋やフライパンものせやすい。
日本の伝統加熱調理器具、わずかな炭で煮炊きできる丸い七輪の使い方。形状をフルに活用した調理方法がこれだ。
丸型七輪の特徴
次の中から丸型七輪がなぜ丸いのかを選んでください。
- アンパンマンが顔の輪郭、目、鼻、手、ほっぺの赤などが真ん丸で、子供に安心感を与えるように、丸いフォルムは美しく心休まるため。
- 上に伸びる筒状の形は炭の熱が無駄なく真上の食材に向かって放射されるため。
- 丸いとどこからぶつかった場合も力が均等に分散されるので、頑丈な造りになる。
- 省スペースな形状設計だから、もともと軽い切り出し珪藻土七輪がさらに軽く仕上がる。
- 同じ円形のフライパンや鍋がのせやすく、最も効率よく加熱できる。
もちろん正解は1から5の全て。
頑丈で、軽く、熱効率が良い丸型七輪。それに加えて切り出しの珪藻土七輪はさらに軽い。
職人よる珪藻土塊の切り出しから、手削り工程を得て作り出される伝統手工業品。もはや調理器具の芸術といっても過言ではないでしょう。
焼きあがった珪藻土のクリーミーな淡い白と組み合わせた真鍮が美しい。
七輪やフライパンをのせても空気穴から焼き口への酸素の流れを止めない真鍮玉。
七輪底部は海岸でも安定する丸い足付き、もちろん真ん丸の形状。
職人のひとつひとつの削り出しでできあがるぴったりの蓋。炭を無駄なく消火。
七輪を毎週のように使い続けて15年。どの七輪を買ったらいいですかと聞かれる。オススメするならまずは丸型七輪だ。理由はとても明確。
- 厚い珪藻土で作られた筒状の七輪は炭を熾すのがとてもカンタンで早い。
- 金属コンロよりも熱調節がしやすく肉でも魚でもすぐに焼ける。
- 鍋で湯を沸かしたり、フライパンで揚げ物をするだけの超強火も可能。
七輪を使っているうちに食材も洗練されてくる。上手に海岸で干物を焼いている人達を見ると、他に何焼くのかなぁ、なんてちょっと気になったりね。
丸型七輪でどんな調理やレシピができるの?
「パパぁ、もう、お腹空いたあ。」「ごめんごめん、すぐ火をつけるからちょっと待って…」
「ツマミまだできないの、ビールばっかりで先に酔っ払っちゃうよ。」
「この炭しけってんじゃないの?」「買ったばかりだよ、バーロー」
天気の良い午前中の海岸では、あちらこちらで着火にとまどう姿を見かける。
でかいバーベキューコンロの中で大量の新聞紙に火をつけて、燃えカスは風に飛び散りすぐに消えてしまう。着火剤を山ほど入れて団扇で汗みずくになりながら炎の勢いをつけようとするお父さん。
せっかくの休日に頑張るかわいそうなお父さんと彼氏達…
七輪バーベキューの着火準備はカンタン。
- 七輪七輪下部の送風口を風上に向ける。
- 炭と着火剤の文化焚きつけを七輪に入れて着火。
- 10分放っておく。
20分後には焼き網にソーセージが破裂せんばかりにパリパリに焼きあがる。
とうもろこしを焼き、干物と一緒にクーラーボックスから取り出した、きんきん氷冷ビールをぷしゅっと開ける。
準備が早く、調理が早く、調理機能のバランスが良いのは七輪だと断言できる。このレシピがその証拠だ。一度作ってみたらいかに七輪が優れているか一目瞭然、もう金属の味気ないバーベキューコンロには戻れない。
七輪初心者でも簡単、七輪レシピフルコースメニュー
前菜 ゆで方なんて気にしない、ソラマメ鉄砲焼きレシピ
袋から出した外皮付きのままのソラマメを強火の七輪の焼き網にのせるだけ。
天然塩を忘れずに。焼きあがったら外皮を剥いて、粗塩にちょんちょんと。
魚料理 干物は二度干す、ししゃもの炭火焼きレシピ
パックから出した干物は日当たりの良い場所で干しておく。皮がぱりっと乾くから、焼き網にくっつかずにきれいな焼き上がり。
肉料理 豚バラベーコンタワー3Dレシピ
分厚いブロックベーコンを五センチ以上の幅ででかくカット。時間をかけてじっくり焼くだけ。ぺらぺらベーコンにはない男の迫力。
七輪の火力調整をさほど気にせずにできる。全部のレシピがスーパーで買ってきて袋から出して焼くだけだ。でも焼肉にタレ、〆に焼きそばしか食べたことのない人達にはインパクト抜群。君はもう浜辺バーベキューのプロへ一歩踏み出したのだ。
掲載写真の七輪販売店:天然珪藻土切り出し七輪専門店の七輪本舗
能登半島北端の珠洲市(すずし)にある工場の職人手作りの切り出し、削り出し七輪専門取り扱い販売店。
七輪製作の工程で何本もの鑿(のみ)を使っているのがとても興味深い。
頑丈さを証明する実験結果にも注目したい。