真冬の風物、西風と新ワカメ拾い。
三浦半島の西海岸に位置する逗子、葉山エリア。強烈な西風が吹くと真っ白な波で湾内はごんごんとかき混ぜられる。
2月から3月にかけて育つ浅場のワカメが激浪で海底からはがされ、翌朝の海岸には新ワカメが届くのだ。ウェーダー(胸元まである防水ズボン)を履いたローカルが長い引っ掛け棒を持って海岸を練り歩く。
ひょいひょいっと伸ばした先からワカメが水を滴らせる。
この近辺を散歩すると、真冬のあちらこちらのベランダにワカメが吊るされている。こうして冷たい風でカチカチに乾燥したワカメは長期保存がきく。
小さめの葉の柔らかい部分を選んで七輪であぶり焼きにする。香ばしく海水天然塩分とミネラルたっぷりのおつまみのレシピは冬のBBQ素材にぴったりなのだ。