七輪で基本の鍋料理に挑戦、キャンプ飯やアウトドア料理に活かせる技。
BBQ初心者の方にも、バーベキューコンロを愛用しているあなたにも。イラスト画像付きでもっとも簡単な基本の七輪での鍋調理の方法を紹介。豚汁やおでんなど、キャンプや花見のアウトドアクッキングで燃費の良いエコな七輪を試してみませんか。
七輪と鍋の隙間の空気の流れを大事にしよう。
七輪調理の醍醐味は強い炭火でジューシーな焼肉や焼き鳥、旬の秋刀魚などを焼き上げることにある。
ところが脂のたっぷりのった旨みのある食材は、熱で溶け出した脂がじゅうじゅうと炭火へ滴り、一気に燃え出すのだ。うっかりするとせっかくのおつまみが真っ黒になってしまう。
もしもこれから初めて七輪を使うのなら、まずは基本の鍋料理で火力調整を覚えると、この先の調理の応用にスムーズに取り付ける。鍋物なら多少火加減が適当でも美味しく食べられる。強火にしたり、弱火にしたり炎の加減を試してしてみよう。
右の図を見てほしい。代表的なミスは空気の流れを止めてしまうこと。七輪は下の送風口から空気を取り入れて上に向かって全ての熱を放射する。
ところが鍋で七輪の上部を全てふさいでしまうと、酸欠になるのだ。せっかく燃え上がった炭は温度が200~300℃も一気に下がってしまう。ほとんどの七輪の上部はこれを防ぐため円形の金属で置き台があったり、内側のフチが波状に縁取ってある。
それでも大きく平らな底の鍋を七輪に載せるとすっかり塞いでしまう。そんなときは七輪と鍋の間に網を1~2枚入れておけば大丈夫。ときどき鍋を持ち上げて炎の様子をチェック。
野外料理向きの簡単な鍋やスープに挑戦。
まずはこんなアウトドア料理はいかが。遊ぶ前にごはんの下準備、下ごしらえを済ませて、時々火のチェック。お昼になったら最後の味付けだけで食べられる。
様々なスープに使えるベーススープを作っておく。
七輪にたっぷりの炭が熾きたら、鍋に水を張ってのせる。沸騰したら根菜など火の通りにくい食材を入れる。再度沸騰したら一口大の鶏肉や豚肉などを入れる。後は放っておこう。
さて遊び終わったらまた火を強火に戻して、ネギや白菜などすぐに火の通る野菜を加える。味付けは味噌でもいいし、トマトとブイヨンでも好みの味で。
鍋のベースを作っておく。
たっぷりの炭を熾して、鍋に水を張っておく。出し昆布と大根の厚めのスライスなどを入れて放っておく。
帰ってきたら豚のしゃぶしゃぶや魚貝類の鍋などすぐに火の通る食材で鍋。ポン酢をつけながら囲む七輪の鍋はまた格別だ。
時間のかかる出汁取りや、固い食材の加熱を七輪に任せておいて、炭火でじっくり旨みを引き出しておく。
多少の時間が経っても七輪は冷めにくいから、残り熾き火に炭を足すとすぐに温度が上がる。そうすることで全体の調理時間を節約して遊ぶ時間を増やすことができるのだ。七輪の特色を活かして様々なアウトドアにチャレンジ。