炭をエコに再利用する。七輪の後片付けに消壷(火消し壷)を使ってみる。
バーベキューが終わってもまだ燃えている炭、上手に鎮火させれば次のBBQで着火しやすい炭として再利用できるのだ。アウトドアで七輪を消壷代わりにする方法、消壷を使う方法の2種類をイラスト画像付きで紹介。
七輪を消壷(火消し壷)代わりに使う方法
海岸でのバーべキューが終わる夕方頃、おもむろにバーベキューコンロを地面にひっくり返して、まだ燃えている炭を撒き散らし、海からすくいあげた海水をぶっかける。こんな光景をよく見かける。水を吸って放置された炭の残骸って一日楽しませてくれた海岸に申し訳ない。
煌々と燃えている炭でもきれいに消火する方法がある。酸素を取り上げてしまうのだ。物が燃えるには『燃えるもの』『熱』『酸素』が必要だ。水をかけて熱を奪うよりも、酸素を奪ったほうが消火した炭はそのまま次のバーベキューでも利用できる。
下の図のように送風口の扉を完全に閉める。空気が入らないようにアルミホイルで上部を閉じて、フライパンなどで押さえ込んでしまう。
テフロンの効いたフライパンは効き目が一回でとんでしまう。古い鍋か、ダッチオーブンの蓋やスキレットがちょうどよい。
一時間もすれば火は完全に消火するので冷ましてから持ち帰ることができる。こうして消火した炭は水分が完全に飛んでいるので、火付きもよい。再利用することで燃料の節約もできるとてもエコな方法だ。
炭専用箱として消壷を使う方法
アウトドアメーカーで丈夫で軽く持ち運びやすい消壷も販売している。
密閉度が高いので、トングなどで燃えている炭をどんどん消壷に移す。ぎゅうと蓋をすれば30分ほどで消火してしまう。
消壷容器のメリットは七輪を早く冷ますことができること。もともと保温性抜群の七輪はそのものが冷めるまでにも数十分必要だ。炭をすっかり移してしまい、片付け時間を短縮する。
一度利用した炭は崩れやすいので、丈夫な容器なら持ち帰りの際にも安心。次の時には使う分の炭だけ容器に入れてくれば場所もとらない。
バーベキューコンロも七輪も冷めるまでには時間がかかるので、帰り準備の1時間前から余裕を持って片付けよう。次の機会のバーベキューでも、前回の炭が散らかった海岸よりきれいなビーチで遊びたい。
七輪の片付け方
七輪の木炭を消火して、残った消し炭を片付けたあと。七輪の底には灰がたまっている。溜まった灰は空気の流れをさえぎるので次回のバーベキューに備えてしっかりと除去する。
七輪を逆さにして灰を取りのぞくときに注意したいこと。送風口が下側を向いていると灰のカスが送風口の火力調整扉の溝に入り込んでしまい、開閉がスムーズにできなくなる。送風口が上にくるように七輪を傾けて、灰をすっかりかきだす。