七輪の使い方をマスターするには七輪の構造をイラストで。
七輪の構造をまずイラストで見てみよう。七輪ならではの筒状の形を理解すると効率的に空気を取り込める。空気で火力が上がり、七輪での火おこしや強火の調理がすぐに上達する。「七輪使ったことある?」と聞くと「七輪なら焼肉屋でカルビやホルモンを焼いた」と言う人がほとんど。お店でしか使ったことがない人が多いので、火おこしや使い方、七輪の片づけを知らない。
七輪レシピ代表な秋刀魚の炭火塩焼きや焼き鳥を知っていても脂の多い魚を七輪で焼くのは、使い方にちょっとコツが必要だ。炎のコントロールも思いのほか難しく、チャレンジしたもののBBQ食材を真っ黒に焦がしたなんて人も多いハズ。
七輪の使い方を七輪断面図イラスト付で紹介
バーベキューで七輪を使って十数年、あれこれ挑戦してきた七輪の使い方をイラスト付きでまとめてみた(七輪の断面図オリジナルイラスト付き)。金属の味気ないバーベキューコンロなんて止めて、どんどん七輪をバーベキューで使ってみよう。その驚くほどの熱効率にきっとあなたも七輪のとりこになる。
七輪とバーベキューは相性抜群
何かと荷物が増えてしまう海辺のバーベキュー。バーベキューコンロ、クーラーボックス、アウトドアチェア、アウトドアテーブル、タープに着替えテントにトングにお皿にコップに…
まず調理用のメイン火力を七輪にする。サイズの大きな金属のバーベキューコンロを七輪に切り替える。七輪の使い方の基本の一番は七輪導入でBBQの調理セットをコンパクトにすること。ホームセンターで丈夫な構造のAVボックスに七輪、焼き網、トング、木炭、着火剤をまとめて整理整頓。丈夫なAVボックスはアウトドアチェアの代わりにもなるし、平らな蓋のAVボックスを選べばアウトドアバーベキューテーブルとして活躍できる。
そう、七輪はバーベキューの準備から持ち運びまでとても相性の良い調理道具なのだ。
BBQで使う七輪の形状とサイズ選び
七輪の使い方の基本の二番、それは余裕があれば複数の形状の七輪を揃えることだ。コンパクトな七輪から大型七輪まであるけれど、人数に合ったサイズの七輪を選ぶことが大事。ちょうど良い七輪は荷物をコンパクトにまとめることができるので、BBQ準備から片付けがおっくうにならない。では人数別にちょうど良い七輪の形状と大きさ、サイズをみていこう。
2~3人で七輪BBQをする場合は
焼肉屋で見かける丸い七輪がスタンダードサイズ。丸七輪と呼ぶ。一般的に丸型七輪の焼きしろは直径30センチほどの円。まれに焼きしろを大きくした平たい丸七輪をみかける。丸型の七輪は円の特性上焼きしろがあまり大きくないので、2~3人のバーベキュー調理に向いている。
丸い七輪は焼きしろ面積は小さいものの筒型をしているので、下にある空気取り入れ口から取り込まれた酸素で一気に加熱、高火力の必要な調理にむいている。
4~6人で七輪BBQをする場合は
スタンダードな丸型七輪で2~3人向きなら、倍の人数は丸七輪2個!でももちろんよい。でもバーベキューの片付けや荷物運びが増えるし粋じゃない。
四角い七輪があるのです、実は!角七輪と呼ぶ。「角さん!」と親しみを込めてこの四角い七輪を呼ぶこともある。円形よりも四角のほうが当然面積は大きい。大きなバーベキュー食材、たとえばでっかいビーフステーキとか、長い秋刀魚とか、ホッケの干物とかを焼くときには角七輪が大活躍する。イカの一夜干しだって丸ごと平たく焼くことができるから、お腹の空いたバーベキュー参加者をすぐに満足させられるサイズだ。
4~6人なら長方形型の七輪がおすすめだ。
7人以上で七輪BBQバーベキューをする場合は
丸型七輪を3個並べるのも楽しいだろう。強火、中火、弱火と木炭の火力を調整していろんな料理を並べて作る。だがバーベキュー調理担当はくたくたに疲れ、ビールを飲んで早々にダウンしてしまう。
人数が多くなったら大型七輪というのがある。どっしりとでかく、木炭を左右で火力分けすることもできる。右側には炊飯釜をおき、左側では干物を焼くなど災害時の炊き出しに使えてしまうほどのサイズだ。
7人から10人程度ならこの大型七輪をおすすめしよう。
真夏の海岸バーベキュー、七輪と団扇で魚を美味しく焼き上げれば、調理当番のあなたを見つめる女の子の視線はいつもよりも3度くらいアツイ!
七輪七変化!ダッチオーブンや燻製とのコラボ
七輪の使い方の基本の三番、それは調理道具に合わせた火力のコントロール。では早速七輪の基本の使い方からさまざまなアウトドアキッチンツールとのコラボレーションをみていこう。あまりの使い勝手のよさに驚き、ますます七輪を使った料理にのめりこんでいくこと間違いなし。